□■ FIAT バルケッタ ■□
マツダ・ユーノスロードスターの成功が欧州自動車メーカーに与えた影響は大きく、それまで絶えて久しかったライトウェイトオープンが一斉に息を吹き返すきっかけとなりました。
英国のローバーMG−Fなどと並び、このカテゴリーに投入されたイタリアのライトウェイトオープンが、このFIAT バルケッタ。
アルファロメオ156、147などを手がけ、後にアウディに移籍した鬼才・ワルター・デ・シルバによるエモーショナルなデザインが特徴です。
ベースとなったのはFFのコンパクトカー、FIATプント。
そのため『デザイン偏重のおとなしい車』と見る人も多いのですが、1トンそこそこの車重と、日本の一般的な軽自動車よりも短いホイールベースが高い旋回性を発揮し、十分スポーティな乗り味を楽しむことが出来ます。
本気のスポーツカーではないことが新車セールスの足を引っ張ってしまった不運な車でしたが、絶対性能を追わず、その車のキャラクターを楽しむ最近の風潮で、そのキャラクターが再評価されつつあるお車です。
(一時期日本への導入がとまりましたが、2004年からフィアット・オート・ジャパンが再度デリバリーを継続。なんとも喜ばしいことです。)
今回ご紹介のお車は、ド派手なオレンジや赤が多いバルケッタの中にあって、シックなシルバーが目を引く一台。
タイミングベルト、ウォーターポンプなどの大物整備が終わったところで、走行距離の低さもあいまって大変お買い得な一台です。
□■ 外装 ■□
後部セクションのふくよかな造形は、1996年の日本登場後10年以上を経た今も、全く古さを感じさせません。
そのデザインを優先したためにラゲッジリッドが小さくなり、積載性が犠牲になっています。
二代目マツダ・ロードスターと並べると一回り大きく見える、意外に大柄な車ではありますが、デザインこそがこの車の華。実用性は二の次と割り切れと車自体が主張しているようです。
その志向は幌を収納するとはっきりと感じられます。
幌を収納した際、その幌を隠すオープニングカバーやトノカバーは別に用意されることが多いコンパクトオープンですが、一体型のトノカバーが設置されており、幌解放時の美しいシルエットが確保されています。
屋根付カーポートでの保管でもあり、キズや色あせはほとんど見られません。非常に保管状況のよいお車です。
幌のビニール窓もまだ十分な透明度を保っています。
幌には小さな破れ目がありますが、表地のみで水を通すほどではありません。
現在のところ、余程の大雨でもない限り雨漏りなどはありません。
フロントライトは、バルケッタ固有のウィークポイント。
こちらのお車も、ライトを覆う樹脂製のカバーが曇っています。
ライトの光量に実用上問題があるレベルではありませんが、こちらはお写真をご確認ください。
前オーナーがヘッドライトをHID化しており、こちらに不具合はありません。
タイヤは205/50-15を履く社外speedline CORSE。ノーマルタイヤとなります。
□■ 内装 ■□
外装パネルと同色の鋼板を随所に使ったインテリアは、大変スタイリッシュな造形。室内を見せることを前提として、デザインされたことが良くわかります。
シフトレバーこそ社外sparcoのアルミに変更されているものの、それ以外はほぼ当時の純正品のまま。
1DINのCDヘッドユニットのほかに、10連奏CDチェンジャーが付属します。このチェンジャーは信号をFM伝送でヘッドユニットに送信しており、そのコントローラーは助手席グローブボックスのリッドに設置されています。
ハンドルコラムとセンターコンソールの間に、ETC端末のETCカード挿入ユニットが設置されています。
座席シートにもキズや破れはなく、ヘタリも特に感じられませんでした。
エアコンなどのアメニティ設備、計器類に異常はありません。
一箇所だけ、エアバッグ警告灯が常時点灯している不具合があるそうですが、現状原因を特定していないとのことです。
□■ 機関・電装 ■□
前オーナー時、ヘッドライトのHID化が図られました。
また、マフラーに社外スーパースプリント(車検対応)が装着されています。
現オーナーになってから、タイミングベルトなどのベルト類、ウォーターポンプ、バッテリーを交換しており、現状不具合はありません。
現オーナーの定期点検記録が残っており、見学時にご確認いただけます。
□■ その他 ■□
オーナー様のご厚意で試乗させていただきましたが、エンジン音はなかなかスポーティ。
オープンカーということでボディの軋みなどが気になるところですが、この世代ともなると年式の新しさも手伝ってか、気になる軋み音などは感じられませんでした。
乗り心地も、過剰なスパルタンさは抑えられており、2シーターとしては十分ファーストカーとして使える印象です。
タイミングベルト交換なども実施されており、今後も長く乗るつもりでおられましたが、車庫事情により今回のご出展となりました。
大切にお乗りいただける次期オーナーを募集しておられます。
休日にはドライブに使用されているそうで、若干距離は伸びます。
◆個人からの出品ですので、消費税はかかりません。
◆2006年4月より、自動車税の月割返還が廃止されました。そのため、購入者の方は名義変更月以降の自動車税をご負担いただきます。
◆リサイクル料金につきましては、車両価格に含まれております。
お車は栃木県宇都宮市にあります。